脚の血液循環を促進する新開発の弾性ストッキング

東レ(株)は、この度、脚の静脈血流を促進する新製品として、蒸れ軽減効果、はき易さ.脱ぎ易さを特徴とする、弾性ストッキング“ファインサポート”を平成17年3月から、全国の医療機関向けに関係会社の東レ.メディカル(株)を通じて販売開始いたします。

“ファインサポート”は、脚の血管を部位ごとに段階的に圧迫することによって血液の流れを促進し、足のむくみや疲れの軽減を補助します。また、東レの高吸放湿ナイロン「“TOREX” “キュープ”」を使用しているため、蒸れ軽減効果を有しています。併せて、東レのグループ会社であるオペロンテックス社のポリウレタン弾性繊維「ライクラ」を使用し、窮屈感のないはき易さ、脱ぎ易さも高度なレベルで実現しています。また、患者様に正確な着用ができるように足首部分にマーカーを付けたことにより、ストッキングの向き、位置を常に確認することが出来ます。タイプはハイソックスとストッキングの2種類で、サイズは日本人の体型データ分析に基づいて、日本人に最適な6段階のサイズをご用意しました。

肺血栓塞栓症は、血栓が肺の動脈に詰まり、呼吸困難や胸の痛みを引き起こし、死に至る場合もある病気です。長時間の飛行機での移動による急性肺血栓塞栓症、いわゆる「エコノミークラス症候群」も、その一つの形態です。ほとんどの場合、脚の静脈にできる血栓が血液に乗って流れ、肺に詰まって起こります。血栓は血の流れが停滞した時にできやすく、高齢の方や寝たきりの方、入院中の方も脚の静脈に血栓ができやすく、発症しやすいと言われます。

入院時は長時間ベッドに横たわり同じ姿勢でいること、或いは手術時の麻酔により血管が拡張することで血液循環が低下する方も多く、院内での肺血栓塞栓症発症が心配されています。その対策の一つとして、弾性ストッキングを着用する方は、全国で180万人と言われています。現在日本国内で使用されている弾性ストッキングは、欧米からの輸入品が多いのが現状で、今般東レは、機能性を高めた日本人向けサイズ設定の着用感を向上させた製品を開発いたしました。

また、本製品は着圧等の製品機能安全性を既に確認しておりますので、昨年の新潟県中越地震に遭い自動車内で避難生活を送られる方々に対しては、11月2日、日本赤十字社を通じて試作品をご提供させていただいております。

今後も患者様のQOL(クォリティー.オブ.ライフ)改善への貢献を目指して、東レはライフサイエンスの分野に新しい価値を創造してまいります。

 
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