添い寝をするなら静かな暗い寝室で

小さな子どもを寝かしつける際のもっともポピュラーな儀式に、添い寝があります。

添い寝は子どもに安心感を与え、親と子を精神的にかたく結びつけてその関係をよくする、また、乳幼児突然死症候群(SIDS)の発生頻度を低くするともいわれています。

その一方で、寝かしつける側の親たちの生活パターンに、子どもを巻き込むことにもなりかねません。親が添い寝してくれないから子どももいつまでも寝られないという、入眠儀式としては逆の効果を生むケースも少なくないのです。

したがって添い寝にはよい面も悪い面もあり、いいとも悪いとも一概にはいえません。

ただ少なくとも、親が灯りのついた部屋でテレビを見ながらその片手間に子どもを寝かしっけたり、もっとひどい場合には居酒屋やカラオケボックスで大人同士ワイワイやりながら、その横で子どもを寝かしつけるようなケースは論外です。夜の光はメラトニンの分泌を抑制し、子どもの健やかな成長を阻害するのです。

添い寝をするなら、まず、リビングなど大人たちが起きている部屋は避け、別の部屋で子どもの眠るべき時間に寝かしつけることです。部屋はなるべくなら暗いほうがよく、静かな部屋のなかで、子どもをきちんとベッドやふとんに眠る体勢にさせましょう。その隣で、お母さん.お父さんは絵本を読んであげたり、お話をしてあげたり、静かに歌を歌ってあげたりしてください。そうこうする間に、子どもは知らず知らずのうちに眠りに落ち、お母さん.お父さんはそれを確認したら電気をすべて消して、部屋のなかを暗くする。要するにメラトニンの活発な分泌を促すのです。

また、何歳まで親が添い寝をしていいかについては、これも諸説あり、基本的にはその子、その子で違うと考えるべきでしょう。そしてその子の成長にあわせて、「歯みがきをしたから寝る」「『おやすみなさい』のあいさつをしたから寝る」といった入眠儀式も取り入れ、できれば子どもが寝る行為を自主的.積極的に捉えられるようにしたいものです。

 
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